【カエルのエサ】ヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギを10項目で比較解説

『カエルのエサ』と調べれば必ず出てくるのがコオロギ。

コオロギは栄養価が高いことからカエルや爬虫類にとって良質なエサであることは間違いありません。

しかし、いざホームセンターや爬虫類ショップへコオロギを買いに行くと、ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)とフタホシコオロギ(フタホシ)の2種類が売られており、どちらが良いのか迷ってしまいますよね。

本記事では、この迷いを解決すべく『ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)とフタホシコオロギ(フタホシ)』について10項目で比較してみたので、コオロギを選ぶ際に参考にしてみてください。

比較ポイントイエコフタホシ
見た目気持ち悪いかなり気持ち悪い
生命力高い低い
攻撃力低いやや高い
素早さ早い遅い
ジャンプ力高い低い
体格小さい大きい
水分量少ない多い
臭い少し臭いかなり臭い
鳴き声小さい大きい
縄張り度狭い広い

イエコはこんな人におすすめ

  • コオロギを手軽にストックしたい
  • ゴキブリがすごく苦手
  • 給餌は撒いて放置することが多い

フタホシはこんな人におすすめ

  • 生体が素早く動くエサを苦手としている
  • 生体が脱水症状気味
  • 生体(カエル)がコオロギを軽く丸呑みできる

目的に合わせ使い分けるべきですが、迷うようであればイエコのほうが無難です。

この記事でわかること

ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)とフタボシコオロギ(フタボシ)の違いを10項目で比較

イエコとフタホシを10項目で比較

ヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギの違いについて、以下10項目で比較していきます。

  1. 見た目
  2. 生命力
  3. 攻撃力
  4. 素早さ
  5. ジャンプ力
  6. 体格
  7. 水分量
  8. 臭い
  9. 鳴き声
  10. 縄張り度

比較①:見た目はヨーロッパイエコオロギのほうがマシ

画像の通りヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギの見た目は大きく異なります。

ヨーロッパイエコオロギ成体は茶色い感じに対して、フタホシコオロギは真っ黒な感じでゴキブリの雰囲気が強いです。(フタホシは羽が生えることでさらにゴキブリ感が増します)

実際にフタボシコオロギとゴキブリと比較した場合、色の他に後ろ足や羽の形もそっくりです。

さらにフタボシコオロギのほうが大きく成長するために気持ち悪さも倍増します。

給餌する際に手にコオロギがくっつくことはあるので、ゴキブリが苦手な方はヨーロッパイエコオロギのほうがマシです。

比較②:生命力はヨーロッパイエコオロギのほうが高い

ペットショップでヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギをそれぞれ50匹ほど購入して、同じ大きさ・環境の飼育ケースでストックしてみて分かったことは、ヨーロッパイエコオロギのほうが生命力は高いという事実。

生命力の高さの正体は、ヨーロッパイエコオロギはフタホシコオロギと比較して乾燥低温に強いこと。

また後述しますが密に対するストレスも、ヨーロッパイエコオロギのほうが少ないことも挙げられます。

ただし注意したいのが、ヨーロッパイエコオロギのほうが粗悪な環境でも生命力の高さゆえに生き残りやすいですが、本来の目的はコオロギを生存させることでなく、生体(カエル)に良質なエサ(栄養をしっかり取ったコオロギ)を与えること。

粗悪な環境で生き残ったコオロギはエサとして不十分なので、ヨーロッパイエコオロギの生命力の高さに甘えず、しっかりとした環境でストックしましょう。

比較③:攻撃力はヨーロッパイエコオロギのほうが低い

コオロギの攻撃力とは顎の力のことです。

攻撃力が高いと生体(カエル)を噛んで傷つける可能性があるので低いほうが良いです。(コオロギに噛まれた生体はコオロギを怖がり、エサの対象から外れる可能性もあります)

またコオロギは雑食性であるも動物性たんぱく質が不足すると狂暴化します。

さらにフタホシコオロギのほうが必要とする動物性たんぱく質が多いため、カエルの飼育ケースに長時間放置すると生体を攻撃する可能性が出てきます。

コオロギは肉食性のキリギリスの仲間であるので、大型のフタホシコオロギ(クロコオロギ)を取り扱う際は、手や指を嚙まれないように気をつけましょう。

クロコオロギは、フタホシコオロギを選別交配して作られた同一種です。

ヨーロッパイエコオロギであれば手や指を噛まれても痛いと感じるレベルには達しません。

比較④:素早さはフタホシコオロギのほうが低い

カエルを飼育してみて判明したのが、意外とエサを捕まえるのが下手であること。

我が家のカエル(トノサマガエル・ヌマガエル)たちは、ウネウネしたミミズすらたまに失敗しています。

そのためエサとなるコオロギにおいても、あまり素早さが高いとカエルが食べるのを諦めてしまう可能性があるので注意が必要です。

素早さに関しては、フタホシコオロギのほうが動きがノロいので、狩りが苦手なカエルの場合、フタホシコオロギのほうが適しています。

ただしヨーロッパイエコオロギも神経が図太いのか、カエルを見ても逃げるような行動はせず、カエルの前を堂々と歩き、コオロギが感付くまえに捕食されている場面も多かったので、過度に気にしなくてもよいです。

比較⑤:ジャンプ力はフタホシコオロギのほうが低い

素早さの延長になりますが、ジャンプ力も素早さ同様にフタホシコオロギのほうが低いです。

ジャンプ力も低い方が安心な理由が2つあります。

1つ目は素早さ同様に、ジャンプ力が高いとコオロギが逃げ回ってしまい、カエルが諦めてしまう可能性があること。

また大ジャンプしてカエルが届かない場所に避難してしまうこともあります。

対策としてはジャンプのかなめとなる後ろ足を切断するのが効果的ですが、手間はかかります。

2つ目がストック時に脱走してしまうリスクがあること。

対策としてイエコオロギをストックする際は高さの飼育ケースを用意することです。

比較⑥:体格はフタホシコオロギのほうが大きい

ヨーロッパイエコオロギの成体の体長は16-21㎜に対し、フタホシコオロギは大きいサイズだと40㎜に達します。

ヨーロッパイエコオロギもフタホシコオロギも、同じ大きさであれば栄養価は変わりません。

しかしフタホシコオロギのほうが大きい分、1匹の捕食でより栄養を与えることができるため、大型のカエルを飼育している場合、フタホシコオロギのほうがコスパが良いです。

ただし前述したとおり、フタホシコオロギのほうが攻撃力は高く狂暴化しやすく、カエルには爬虫類のような『ウロコ』という防御機能が備わっていないので、長期間カエルの飼育ケースに体格の良いフタホシコオロギを放置するのは避けましょう。

比較⑦:水分量はフタホシコオロギのほうが多い

水分量が多いことは飼育者にとってはデメリット(臭くなる)ですが、カエルにとってはメリットです。

カエルが水分補給する方法は2つ。

  • 皮膚から吸収
  • 生きエサが含んでいる水分を捕食

トノサマガエルのような半水棲のカエルは、水のある場所に浸かることが多く皮膚から水分を吸収しているので、水分補給はあまり気になしくてよいです。

一方、水のある場所に浸からない地表性や樹上性の一部のカエルの場合は、生きエサによる経由による給水が重視されます。

地表性や樹上性の一部のカエルは、水分を含んだエサを捕食することで水を得ているため、水気の少ないエサばかりだと脱水症状に陥る可能性があります。

脱水症状はカエル死因の上位にランクインしているので気をつけましょう。

比較⑧:臭いはヨーロッパイエコオロギのほうマシ

コオロギを室内でストックする場合、気になるのが臭いですが、ヨーロッパイエコオロギのほうがマシです。

理由は臭いの原因である尿の量がフタホシコオロギのほうが多いから。

前述したとおりフタホシコオロギは体内に含む水分量がヨーロッパイエコオロギより多く、水分量に比例して排出する尿の量も多いです。

だったら与える水分を減らそう!!

こう考えるのは絶対に止めましょう。

フタホシコオロギは水切れに弱いため、水分を減らすだけで全滅する恐れがあります。

臭いが気になるのであれば、素直にコオロギに無害な消臭剤を使いましょう。

比較⑨:鳴き声はヨーロッパイエコオロギのほうが静か

ヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギの双方が販売されているペットショップに行くと分かりますが、フタホシコオロギのほうが明らかに鳴き声が大きいです。

とは言え、日本の秋を代表するエンマコオロギと比較すれば静かなほうです。

鳴き声対策は2つ。

  • 鳴かないメスのコオロギだけにする
  • 鳴くために必要不可欠な羽を切る

コオロギはスズムシ同様に羽を使って鳴くので、頭をピンセットでつかみ羽をハサミで切ればオスでも鳴けなくなります。

ただし、動きの早いヨーロッパイエコオロギの頭をピンセットで掴むのは苦労します。

ココガエル

個人的な意見ですが、日本を代表するエンマコオロギの鳴き声が気にならなければ、フタホシやイエコの鳴き声も特に気になりません。

比較⑩:縄張り度はヨーロッパイエコオロギのほうが狭い

人間でも満員電車や密集したエレベーター室内など、自分の許容テリトリー内に人が入るとストレスを感じますがコオロギも同じです。

ただし、同じコオロギでもヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギでは縄張り度が異なり、ヨーロッパイエコオロギのほうが狭いため、飼育ケースにより多くストックすることができます。

ところで縄張り度を無視するとどうなるのか?

ストレスで死ぬほかに共食いに発展することが多いです。

とくにフタホシコオロギの場合、噛む力が強く、ヨーロッパイエコオロギより肉食性も強いため、簡単に共食いに発展します。

動物性たんぱく質を含む十分なエサを与えているのに共食いしている場合は、コオロギが密集し過ぎている可能性が高いです。

デッドスペースを生かし、密集度を軽減できるタマゴ紙パックを使いましょう。

ヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギの栄養価は変わらない

ヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギで気になるのが栄養価。

他サイトを見ているとフタホシコオロギのほうが栄養価が高いと書かれていますが、科学的根拠(栄養価の数値や消化率など)はなく、24時間絶食した状態でのヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギに差はないのが持論です。

ただし、フタホシコオロギのほうが栄養価が高いという意見は、あながち間違いではありません。

理由は2つ。

1つ目がヨーロッパイエコオロギよりフタホシコオロギのほうが体が大きくなること。

サイズが大きくなるほど、比例して栄養価も高くなります。

2つ目がフタホシコオロギのほうが、水分もエサもよく摂取すること。

フタホシコオロギのほうが食欲旺盛であるため、一度に取り入れる栄養も高くなります。

またカロテノイドを多く含んだ餌を与え即座に調査した場合、フタホシコオロギのほうがヨーロッパイエコオロギよりカロテノイドの蓄積量は多かったという研究データもあります。

コオロギの栄養=コオロギ本体の栄養+コオロギが体内に取り入れた栄養

上記の方程式に当てはめると、良質なエサや水分を十分に与えた場合、フタホシコオロギのほうが栄養価が高くなると言えます。

生きエサの一番の役割は、生体(カエル)に良質な栄養を届けてあげることなので、生きエサのエサもしっかり与えましょう。

Amazon楽天などのネット通販でも良質なエサが販売されています。

生きエサ(コオロギ)に良質なエサを与え、生きエサの栄養価を高める行為を『ガードローディング』と言われています。

ヨーロッパイエコオロギがおすすめな人

  1. コオロギを手軽にストックしたい
  2. ゴキブリがすごく苦手
  3. 給餌は撒いて放置することが多い

一言で言ってしまうとズボラな方はヨーロッパイエコオロギのほうが良いです。

コオロギを手軽にストックしたい

  • 粗悪な環境でも生き残れる生命力の高さ
  • 臭いも鳴き声もフタホシコオロギよりマシ
  • 縄張り度も低く、密集飼育が容易

このような理由から、コオロギをまとめ買いしてストックする飼育スタイルの方は、ヨーロッパイエコオロギのほうが向いています。

特に生命力の高さはポイントですが、粗悪な環境では栄養不足の生きエサになってしまうので気をつけましょう。

ゴキブリがすごく苦手

ゴキブリに対して苦手意識が強い方は多いはず!

フタホシコオロギ50匹が飼育ケースは、ゴキ嫌いにとっては閲覧注意レベルで、コオロギを取り出すのも億劫になります。

だからといって、一般的なカエルのエサでコオロギは避けることができないので、ゴキ嫌いな方でもヨーロッパイエコオロギはなんとか耐えましょう。

小型のヨーロッパイエコオロギもダメな人は、生きエサ(主に虫)を必要とするカエルの飼育は厳しいと思われます。

給餌は撒いて放置することが多い

給餌を撒いて後は放置する場合のリスクは以下の通り。

  • 捕食されなかったコオロギが空腹で餓死・腐食し、飼育ケース内で細菌や腐敗臭が発生する
  • 捕食されなかった空腹のコオロギが生体(カエル)に危害を加える

フタホシコオロギのほうが生命力が低いうえに、水分量が多いことから腐敗する速度も速いため、死なれると厄介です。

また、すぐに捕食されず生き残った場合、攻撃力が高い・体格が大きい・肉食性が強い三拍子がそろったフタホシコオロギは、生体(カエル)にとって脅威の存在になります。

ヨーロッパイエコオロギのほうが生命力が高く、狂暴化になりにくく、攻撃力も低いことから、給餌を撒いて後は放置するスタイルの方には向いています。

フタホシコオロギがおすすめな人

  1. 生体が素早く動くエサを苦手としている
  2. 生体が脱水症状気味
  3. コオロギを軽く丸呑みできる生体

ヨーロッパイエコオロギと比較すると、やや欠点が目立ちますが、それでも生体によってはフタボシコオロギのほうが向いていいる場合もあります。

生体が素早く動くエサを苦手としている

フタホシコオロギはヨーロッパイエコオロギと比較すると素早さもジャンプ力も劣るため、常日頃から捕食に失敗がちな生体を飼育しているならおすすめです。

ヨーロッパイエコオロギに興味を示さない場合は、過去に何度か逃げられた経験があるのかもしれません。

普段与えているヨーロッパイエコオロギより1ランク小さなサイズにすれば、コオロギに反撃されるリスクも大きく減らせます。

生体が脱水症状気味

フタホシコオロギは水分量が多く、一度に栄養と水分を摂取できる優れもの。

普段は樹木に生息するカエルや、水から離れた場所に生息する地表性のカエルにとって、水分量が多いフタホシコオロギは貴重な存在です。

生体がガリガリになってきた場合、栄養失調の他に脱水症状が考えられるので、そんなときはフタボシコオロギを与えて経過観察してみましょう。

生体がコオロギを軽く丸呑みできる

フタホシコオロギは攻撃力も高く、狂暴化しやすいですが、丸呑みできる大型のトノサマガエル以上のカエルであれば脅威の存在とは言えません。

丸呑みできる生体であれば捕食時に反撃される心配もほとんどないですし、生き延びたコオロギが生体に嚙みついていも大事に至りません。

実際に我が家のトノサマガエルは、アマガエルを食い殺すカマキリすら一撃で捕食しますし、コオロギより攻撃力が高い肉食性のキリギリスすらあっさり捕食されます。

フタボシコオロギのほうがヨーロッパイエコオロギより大きい分、1匹の捕食による栄養価は高いため、難なく丸呑みできる生体であれば、フタボシコオロギのほうが食べ応えがあります。

ヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギ比較まとめ

本記事ではヨーロッパイエコオロギ(イエコ)とフタボシコオロギ(フタホシ)の10項目の違いと、オススメな人についてお伝えしました。

  1. 見た目はフタホシのほうが気持ち悪い
  2. 生命力はイエコのほうが高い
  3. 攻撃力はフタホシのほうが高い
  4. 素早さはイエコのほうが高い
  5. ジャンプ力はイエコのほうが高い
  6. 体格はフタホシのほうが大きい
  7. 水分量はフタホシのうほうが多い
  8. 臭いはフタホシのほうがキツイ
  9. 鳴き声はフタホシのほうが大きい
  10. 縄張り度はフタホシのほうが強い
イエコがおすすめな人
  • コオロギを手軽にストックしたい
  • ゴキブリがすごく苦手
  • 給餌は撒いて放置することが多い
フタホシがおすすめな人
  • 生体が素早く動くエサを苦手としている
  • 生体が脱水症状気味
  • コオロギを軽く丸呑みできる生体

どちらのコオロギが良いかは、生体(カエル)目線、飼育者目線で異なってきますので、それぞれの反応と手間を検証しながら、あなたに合ったコオロギを選んでみてください。

今は便利な世の中で、販売用コオロギであるヨーロッパイエコオロギもフタホシコオロギもネット通販で、1年中簡単に購入することができます。

当サイトでは自身の失敗を含む飼育体験談を元に、これからカエルを飼育する方に役立つ情報を発信していきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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