コオロギをカエルのエサとする人必見!知っておくべき6つのポイント

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コオロギをカエルのエサとする人必見!知っておくべき6つのポイント
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カエルを飼育するうえで欠かせないのがエサの確保。

カエルは一般的に生きエサを必要とするため、カエルを長生きさせるなら、エサに対する知識も求められます。

本記事ではカエルのエサとして欠かせないコオロギについて、知っておくべき6つのポイントを詳しくお伝えします。

コオロギについて知っておくべき6つのポイント
  1. カエルのエサとなるコオロギは一種類ではない
  2. コオロギのストック(飼育保管)は手間がかかる
  3. コオロギは羽のあるオスだけが鳴く
  4. コオロギにダスティングは必須
  5. コオロギにガットローディングは効果的
  6. コオロギはネットで購入できる時代
ココガエル

本記事は捕食者をカエルとしていますが、トカゲなど爬虫類でも同じことが言えるので参考にしてください。

虫が苦手な人に配慮して、本記事ではコオロギの実画像はありません。

この記事でわかること

コオロギについて理解を深めておかないといけない2つの理由

本題に入る前に、そもそもエサの存在でしかないコオロギについて、なぜ理解が必要なのか?

理由は2つあります。

  1. せっかくコオロギを飼ってもムダになる可能性がある
  2. コオロギが原因でカエルが病気になる可能性がある

順番に説明していきます。

入手したコオロギがムダになる可能性がある

カエルにエサを与える都度、生きエサとなるコオロギを買いにいくのはめんどくさい。

だったら、まとめ買いして、ストックしながらカエルに与えていこう。

このように考える方もいますが、コオロギはデリケートな生き物であり、何も知らずにまとめ買いしてしまうと、カエルに与える前にコオロギが大量死してしまい、ムダな出費を生むことになります。

コオロギが原因でカエルが病気を引き起こす可能性がある

コオロギは高タンパク質で栄養バランスも良く、両生類・爬虫類だけでなく、人間界においても注目されている昆虫食です。

しかしながら、犬や猫のような人口エサとは違い、生きエサであるコオロギにはデメリットもあります。

このデメリットを知らずに、買ってきたコオロギをそのまま与えているだけだと、カエルがカルシウム不足に陥り、骨が曲がってしまうクル病など骨の病気を引き起こしてしまいます。

カエルのエサとなるコオロギについて知っておくべき6つのポイント

カエルのエサでしかないコオロギですが、何も知らずに購入したり、エサとして使用することは、リスクがあると感じてもらえたと思いますので、ここからは本記事のメインともいえる、コオロギについて知っておくべき6つのポイントについてお伝えします。

コオロギは一種類でない

カエルのエサを求め、ペットショップやホームセンターに出向いたり、Amazonや楽天を見てみると、二種類のコオロギが販売されていることがあります。

  1. ヨーロッパイエコオロギ
  2. フタホシコオロギ

どちらがおすすめかは以下の通り。

ヨーロッパイエコオロギがおすすめな人

  • コオロギを手軽にストックしたい
  • ゴキブリがすごく苦手
  • 給餌は撒いて放置することが多い

フタホシコオロギがおすすめな人

  • 生体が素早く動くエサを苦手としている
  • 生体が脱水症状気味
  • 生体(カエル)がコオロギを軽く丸呑みできる

両者の違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

たまに見かける『クロコオロギ』は大きめのフタホシコオロギを選別交配した大型種であるため、分類上はフタホシコオロギです。

また秋に鳴き声が聞こえる代表的なコオロギは『エンマコオロギ』と呼ばれており、以下のような方におすすめです。

  • コオロギ入手にお金をかけたくない
  • カエルのエサを捕まえるのも飼育の醍醐味

このような考えの人におすすめです。

ただし、野生のコオロギについては注意点があることは知っておきましょう。

野生コオロギの注意点
  1. 野生のコオロギはストレスに弱い。(虫かごスペースに余裕がないと30分で死ぬこともある。)
  2. 野生のコオロギの動きは早い(とくに幼体)ので、捕まえるときは金魚網など小型の網が必要。
  3. 野生のコオロギは寄生虫に侵されていることが多い。

とくに注意すべきが③の寄生虫。

カエル飼育の上級者が野生コオロギを与えないのは、エサ経由で病気になることを防ぐためです。

ココガエル

外で捕まえてきたカエルなら、過剰に気にする必要はありません。

コオロギのストック(飼育保管)は手間がかかる

コオロギの見た目はゴキブリに似ていることから、生命力は高そうに思えますがです。

カブトムシやカマキリなんかよりもデリケートな昆虫で、誤った方法でストック(飼育保管)していると、一晩で50匹死亡もありえます。

コオロギの主な死因は以下の通り。

  • 飼育ケースの高温・低温
  • 飼育ケースの湿度上昇
  • 動物性たんぱく質不足による共食い
  • 水飲み場での溺死
  • 水分不足による死亡
  • ストレスによる喧嘩
  • エサ不足による餓死
  • 排泄物によるアンモニア中毒
  • 病気が蔓延(クラスター)

ペットショップなどでコオロギを購入した場合、上記内容について注意しながらストックしないと、カエルに与える前にコオロギが死亡する事態に陥ります。

人によってはカエル飼育より、カエルのエサでしかないコオロギ飼育のほうが神経を使うと断言する人もいます。

ココガエル

僕自身、泊りの旅行に出かける際、カエルよりコオロギの生存のほうが心配でしたね。

だったらカエルに与える都度、コオロギを買いにいけば良いと考える方もいるかもしれませんが、ヘビなどと違い成体カエルのエサの頻度は週2~3回と高いうえに、コオロギもまとめ買いのほうが安く購入できるため、都度コオロギ購入は現実的ではありません。

したがって、カエルを飼う場合、コオロギのストック(飼育)も並行して行う覚悟が必要です。

コオロギのストック(飼育保管)については、こちらの記事を参考にしてください。(注意点のほか、レイアウトや必要なものも記載してあります)

コオロギは羽のあるオスしか鳴かない

コオロギをストックするうえで悩みになるのが鳴き声。

鳴き声は不快な音ではないとは言え、集合住宅の場合は気になるのも事実。

安心してください。

コオロギはオスしか鳴きません。

さらにコオロギは羽を振るわせて音を出すため、羽を切ってしまえばコオロギの鳴き声対策はできます。

羽を切るのがめんどくさければ、オスから優先してエサにしていくのも対策になります。(コオロギのオス・メスはおしりで判断しやすく、メスは産卵するため針のようになっています)

また羽が生えるのは成体コオロギ(MLサイズ以上)なので、アマガエルなど小型のカエルであれば、与えるコオロギもSSS~Sサイズの成体前の羽のないコオロギとなるため、コオロギの鳴き声は気にしなく大丈夫です。

ココガエル

アマガエルは見かけによらず鳴き声は大きいので、コオロギの鳴き声以上に対策が求められます。

コオロギにダスティングは必須

ダスティング(dusting)とは『粉を振りかける』という意味。

何の粉を振りかけるのか?

コオロギの場合、カルシウムの粉を振りかけることになります。

なぜ、カルシウムの粉を振りかける必要があるのか。

コオロギは栄養価は高いことで有名ですが、デメリットもあり、リンの量に対しカルシウムの量が著しく低いからです。

ただ、リンが多いのはコオロギに限らず、カエルのエサとなる他の昆虫や幼虫(ワーム)でも、同じことが言えます。

このことについては、『とある獣医の豪州生活Ⅱ』というブログの比較表が最も分かりやすいです。

栄養一覧表

『2019年版】餌虫の栄養価を徹底比較 ‐ コオロギ類、ワーム類、デュビア類を比べてみようより引用

上記表は生エサ1㎏当たりの栄養割合ですが、ヨーロッパイエコオロギの場合、カルシウムが407㎎に対し、リンは2950㎎とバランスが悪いです。

リンの摂取過剰が続くと、リンがカルシウムと結合してしまいカルシウム不足に陥り、クル病など骨粗しょう症を引き起こしてしまいます。

そのため、コオロギをエサとして与える場合は、カルシウム剤をダスティングしてカエルに与えることが必須となるわけです。

栄養剤としてカルシウムのほかにビタミンDも有名です。

骨をつくるためにはカルシウムとリンのほか、両者の橋渡しであるビタミンDが必要となります。

ただし、ビタミンDについては普段の日光浴からつくることができること、またビタミンDの過剰摂取もよろしくないことから、ビタミンDのダスティングは自身の飼育環境によって考える必要があります。

ココガエル

我が家のカエルは太陽光が当たる屋外で飼育しているためダスティングはカルシウムのみです。

余談となりますが、カメがたまに行っている日向ぼっこも、実はビタミンDをつくるための行為です。

カメの場合、甲羅を維持するためにカルシウムやビタミンDは欠かせません。

コオロギにガードローディングは効果的

ガードローディング(Gut loading)とは、直訳すると『腸に装填する』という意味。

具体的に言うと、エサとなる生体の体内に栄養を詰め込みます。

どのように栄養を詰め込むのか?

栄養度の高い良質なエサを食べてもらうことで、栄養を体内に詰め込みます。

すなわちコオロギにおけるガットローディングとは、カルシウムやミネラル豊富なエサを食べてもらうことで、コオロギ自身の栄養価が高めることです。

カエルはコオロギを丸呑みするため、コオロギが食べた良質なエサは、すべてカエルの栄養になります。

具体的な方法としては、カエルに与える24時間以内にガットローディングを行って良質なコオロギにします。

あまり早くから与えると、コオロギが栄養を消化してしまうので意味がなくなります。

ただし、ガットローディングはコオロギが実際に摂取できるエサの量がMAXとなり、栄養バランスが優れているコオロギの場合、ダスティングである程度は栄養不足は解決できるので、ガットローディングは『必須』でなく 『 効果的』という表現にしました。

ココガエル

カエルにエサとして与えるまえに、市販の良質なエサをコオロギに与えるだけでも立派なガットローディングと言えますよ。

なお、コオロギより栄養が偏るミルワームやミディアムワームでは、ダスティングはもちろんガットローディングも必須と言えます。

コオロギはネット通販で購入できる

世はネット通販の時代で、あらゆるものがネット通販で購入できますが、コオロギも例外ではありません。

ヨーロッパイエコオロギもフタホシコオロギもネット通販で購入できますし、サイズごとに販売もされています。

ただしネット通販で購入する場合は以下2点に注意する必要があります。

  • コオロギ1匹当たりの価格は高めの設定
  • 発送から到着までの時間が長引くほど、コオロギの死亡リスクは高まる

結論から言うと、近くにホームセンターや爬虫類のペットショップがあるなら、そちらで購入したほうが安上がりになります。

ネット通販の場合、『運送準備の手間賃+送料』が加算されるため、どうしても値段が高くなってしまいます。

またネット通販の場合、気になるのがコオロギの死着

前述したとおり、コオロギはデリケートな生き物なので、運送時間が長くなるほど、死着率も高まります。

そのため、いつ届くのか?は必ず確認しましょう。

また、一発で受け取るように不在がちの方は気をつけましょう。

カエルのエサ『コオロギ』まとめ

本記事ではカエル飼育に欠かせないエサの代表格である『コオロギ』について、知っておくべき6つのポイントについてお伝えしました。

6つのポイント
  1. カエルのエサとなるコオロギは一種類でない
  2. コオロギはデリケートな虫なのでストック(飼育保管)に手間がかかる
  3. 鳴くのは成体のオスだけ
  4. コオロギはカルシウムに対しリンの比率が高いので、カルシウムによるダスティングは必須
  5. ガットローディングは良質なエサを与える程度で問題なし
  6. コオロギはネットで購入できるが注意点もある

カエルは生きエサを食べる生き物であり、コオロギは栄養価が高く、入手しやすい生きエサとなるため、カエル飼育を考えているなら、エサであるコオロギの知識もしっかり身に着けておきましょう。

当サイトでは自身の失敗を含む飼育体験談を元に、これからカエルを飼育する方に役立つ情報を発信していきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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