イエコオロギの繁殖方法と5つの注意点を徹底解説【初心者でも簡単】

カエルを飼育するうえで欠かせないのが、エサとなるコオロギ。

コオロギは栄養バランスが良く、カエルのエサにおすすめなのですが、販売されている店は少なく、ネット通販だと値段がやや高くなってしまいます。

ココガエル

だったらコオロギを養殖すればいいんじゃない?

そう思われる方もいるはずです。(僕もそうでした)

結論から言って、虫であるコオロギの繁殖は難しくなく、正しい方法で取り組めばコオロギの繁殖は成功します。

ただし、一歩間違えることで一気に全滅して、これまでの手間が無に終わることもあるので、油断は禁物です。

本記事では、コオロギの中でも繁殖・飼育が最も簡単なヨーロッパイエコオロギ(イエコオロギ)の産卵から成体までの繁殖方法について、具体的に解説していきます。

  • コオロギを都度買うのは手間がかかる
  • カエルのエサ代を少しでも浮かせたい
  • 様々なサイズのコオロギが欲しい
  • 昆虫の飼育は行ったことがない

そんな方におすすめの記事です。

この記事でわかること

イエコオロギ繁殖に必要なもの

コオロギ産卵セット

イエコオロギを繁殖させるためには以下5つのものが必要になってきます。

イエコオロギ繁殖に必要なもの
  1. 産卵用ケースと土
  2. 紙の卵パック
  3. コオロギ専用のエサ
  4. 繁殖用ケース
  5. キッチンペーパー

産卵用ケースと土

土の深さは2〜3センチほどで大丈夫です。

実際に卵を見ましたが、浅い部分に卵が植え付けてありました。

土に関しては、乾燥しにくく落ち葉などが入った腐葉土がおすすめです。

卵は適度な湿気が大事なので、すぐに乾燥してしまう土は避けましょう。

紙の卵パック

卵パックはコオロギ飼育の必需品です。

卵パックを設置することで、表面積が増えるので、コオロギの密は和らぎますし、隠れ家が増えることでストレス緩和になります。

ただし、孵化した直後の初令サイズ(2ミリ)だと、紙の卵パックですら圧死の原因となるため、5ミリを超えてきたあたりから設置しましょう。

コオロギ専用のエサ

成長させていくうえで良質なエサは必須です。

エサの良し悪しはコオロギの成長にも大きく関係してきます。

エサに関してネット上で生野菜をよく見かけますが、30度以上の飼育ケース内では腐敗速度も早く、コバエも湧きやすいのであまりおすすめできません。

また、生野菜主体だと動物性たんぱく質が不足し、共食いに発展します。

とくにコオロギ繁殖においては、対象コオロギは代謝が活発な成長期であり、なおかつ大小さまざまなコオロギが混在するなど、共食い条件は整っています。

おすすめはコオロギ専用のエサ。

専用のエサはコオロギの成長に必要な栄養素がバランス良く含まれているので、あれこれ考えなくてもよいです。

繁殖用ケース

繁殖用ケースは市販の虫かごケースでも良いですが、年中コオロギの養殖を行うなら衣装ケースも視野にいれましょう。

コオロギは壁を登るのは得意でないので、高さがあって壁がツルツルなものを選びましょう。

また湿度が高くなるとコオロギが一気に死滅するので、通気性は確保しましょう。

市販の虫かごであれば上の部分が空いているので、問題ありません。

衣装ケースの場合は、通気性を確保するために蓋の上は切り抜いておきましょう。

キッチンペーパー

コオロギの幼体は表面張力の水ですら溺死することがあります。

溺死を防ぐために有効なのが水をよく含むキッチンペーパー。

値段もお手軽でコスパ最強です。

イエコオロギの繁殖方法を4つの手順で解説

STEP
成体コオロギに産卵させる
STEP
産卵ケースを移動させて孵化させる
STEP
初令から5令までの飼育方法は成体とは異なる
STEP
5令以降は別ケースに移動させ成体同様の飼育をする

①成体コオロギに産卵させる

産卵用ケースを準備して、100匹の成体コオロギを飼育ケースに入れます。

産卵用ケースを設置することて、産卵に飢えたメスコオロギが「待ってました!」と言わんばかりに、産卵用の土に寄ってきます。

産卵床によって来るコオロギのメス

産卵用ケースの設置期間は3日~5日ほどで十分です。

あまり長いと他のコオロギが卵を掘り起こしてエサとして食べてしまいますし、イエコオロギは産卵用の土を荒らす習性があるので危険です。

産卵用ケースが乾燥しないよう毎日霧吹きは行いましょう。(コオロギに霧吹きは厳禁です)

②産卵ケースを移動させ孵化させる

産卵用ケースは3日~5日ほど経過したら、別の飼育ケースに移動させて孵化させます。

孵化させる条件は以下2つ。

  1. 温度を28度以上(できれば30度ぐらい)にする
  2. 産卵用ケースの湿度を保つ

温度は孵化させるための大事な要素です。

コオロギの孵化期間は10〜30日間とムラがありますが、ムラの原因は温度です。

真夏に早く孵化するのは温度が高いからです。

また、温度と同じく湿度も大事で、孵化までの期間は湿度の低下による乾燥には要注意です。

乾燥防止のために、産卵用ケースは蓋やラップで密封することをおすすめします。

孵化後のコオロギに、湿気が溜まる密はタブーですが、孵化の段階では問題ありません。

③初令から5令(5ミリ)までの飼育方法

初令コオロギの隠れ場所は、設置してある産卵用ケース、もしくは落ち葉がおすすめ。

初令の大きさは2ミリと、アリより小さいので卵パックはまだ不要です。

産卵床から出てくるコオロギ
土から湧き出てくる初令コオロギ

エサについて成体コオロギの場合、衛生面を優先しエサを1箇所にまとめますが、孵化後のコオロギの場合、エサを探せないことがあります。

したがって、餓死を防ぐためにエサは細かく砕き、飼育ケース全体にばらまきましょう。

水についても、孵化後のコオロギは表面張力で溺死がデフォなので、キッチンペーパーを4箇所ぐらいに分けて、給水しやすいようにしましょう。

水はかなり重要なので、1日1回は必ずキッチンペーパーが乾いていないかチェックし、キッチンペーパーがカビたり、変色し始めたらすぐに入れ替えます。

コオロギはキッチンペーパーでも容赦なくフン尿をするので、意外と汚れやすいです。

④5令を超えたら移動させ成体同様の飼育

初令のコオロギは、成長期や空腹の成体コオロギにエサとして狙われやすいので、5ミリ(SSサイズ)を超えたら移動させます。

コオロギの孵化は個体によっても差があるため、同じ産卵ケースですら、一週間遅れで新たに初令のコオロギが出てくることがあります。

そのため、移動させずに放置しておくと、大小さまざまなコオロギが混在することになるため、分別を行う必要が出てきます。

移動させた先の飼育環境は、成体同様の配置で構いません。

5令を超えて別ケースに移動させたコオロギ

成体コオロギの飼育方法については、下記記事を参考にしてください。

エサ

コオロギ専用のエサをケースに乗せて配置。

配置箇所は1か所で問題ありません。

卵パック

卵パックは隠れ家になると同時に、コオロギが暮らせる表面積を増やす役割もあります。

密によるストレスを緩和するためにも、複数の卵パックを重ねて設置しましょう。

キッチンペーパー

エサ同様に配置箇所は1か所で問題ありません。

コオロギは乾燥には強いですが、水を1日摂取しないだけで死に至るため、給水不足には引き続き注意しましょう。

SSサイズ以降は一気に大きくなり、糞尿も匂いがキツくなってくるので、糞尿の気化・液化によるアンモニア中毒にならないよう、通気性には気をつけましょう。

また、成長期のコオロギの求めるエネルギーは常に高く、エサ不足は共食いに発展する可能性が高いので、エサは多めに与えていきましょう。

専用エサに加え、かつお節や煮干しなど、腐敗の心配がない動物性たんぱく質を含む食材もおすすめです。

イエコオロギ繁殖時の5つの注意点

イエコオロギ繁殖の5つの注意点
  1. 産卵床は使い回しはしない
  2. 卵は乾燥に注意する
  3. 幼体でも脱走リスクはある
  4. 共食いには気をつける
  5. ケース内は清潔さを保つ

産卵床の使い回しはしない

コオロギは産卵床をボロボロに噛み砕いてしまうため、産卵床として使用した土の使いまわしは厳禁です。

実際、設置した産卵床の土を見ると荒れているのがわかります。

産卵床は常に最新の土を使用しましょう。

ココガエル

使い回しした産卵床と、新しい産卵床を同時にセットしたことがありましたが、見事に使い回しした産卵床からはコオロギが出てこなかったです。

卵は乾燥に注意する

成体コオロギの保管に関しては、乾燥より湿度のほうが危険ですが卵は逆です。

乾燥が何より命取りで、湿度は気にする必要がありません。

そもそもコオロギで高湿状態が危険と言われるのは、ふん尿の気化・液化によるアンモニア中毒であり、卵の状態では無縁な話です。

とくに産卵床のケース温度を上げるために、日当たりの良い場所に置く場合は乾燥に注意しましょう。

ココガエル

成体コオロギは乾燥で脱水を感じたら給水で生き延びることができますが、卵ではどうにもできないよ。

幼体でも脱走リスクあり

コオロギはカブトムシのような『幼虫→サナギ』のサイクルをぶっ飛ばして、いきなり成虫の形態で孵化します。

また行動活動も成体とほぼ同じであり、跳ねることもできます。

ここで注意したいのが産卵用ケースを利用した脱走。

飼育ケースの高さが足りていないと、蓋を開けたときに産卵床にいる幼体コオロギが跳ねて脱走することがあります。

また、一見つるつるのプラスチックの壁でも微小な傷があると、幼体コオロギはその傷に爪を引っかけて登ることがあるので注意です。

そのため、孵化させる前から高さのある飼育ケースで保管しましょう。

ココガエル

初めの頃は、深さ7センチほどのケースに産卵床のケースを複数入れていたので、蓋を開けるたびに脱走に注意していましたね。

共食いには気をつける

コオロギ養殖の場合、時期の異なる複数の産卵床のケースを入れることもあり、コオロギの大きさにバラつきがでてきます。

コオロギは同サイズですら共食い対象になるため、小さなコオロギが狙われたら一たまりもありません。

とくに動物性たんぱく質の不足が共食いに発展するため、コオロギ専用のエサは切らさず、それでも気になるならかつお節や煮干しなどの動物性たんぱく質を与えるのも方法の1つです。

ココガエル

個人的には安いかつお節がおすすめ。デメリットは野外飼育の場合、どこからともなくナメクジを引き寄せてしまうこと。

ケース内は清潔さを保つこと

コオロギ幼体(初令~Sサイズ)の頃は、エサは床にばらまくスタイルなうえ、フン尿の臭いもきつくないので、掃除を怠りがちになります。

しかしながら、コオロギは衛生に敏感な部分もあるので、2週間に一度はケース内をきれいに掃除しましょう。

また孵化が完全に終わった産卵床のケースも、掃除を機に取り除きましょう。

産卵床のケースも圧死のリスクがあります。

ココガエル

同じケースが2つあると、コオロギを移し替えた後、ゆっくり掃除できるので便利です。

イエコオロギ繁殖のよくある質問7つ

イエコオロギ繁殖に適した時期はいつ?

暑い時期が適しています。

コオロギを孵化させるには28度という指標があります。

また暑い時期のほうが孵化も成長速度も早いです。

イエコオロギのライフサイクルの期間は?

孵化まで10日~30日。

孵化から産卵できる成体になるまで30日~50日。

羽が生えた完全体から1か月弱が寿命と言えます。

イエコオロギは1日放置でも問題なし?

直射日光が当たらず風通しの良い場所であれば、初令でも成体でも問題ありません。

ただし、コオロギ死因の上位に脱水症状が挙げられるので、給水ポイントとなるキッチンペーパーが乾かないように注意しましょう。

イエコオロギとフタボシどちらが簡単?

イエコオロギのほうが『生命力が高い』という理由で簡単と言えます。

成体コオロギにおいてもイエコオロギのほうが保管は気軽にできます。

イエコオロギとフタホシコオロギの具体的な違いについては、下記記事で紹介しているので、気になる方は参考にしてください。

イエコオロギはさなぎになる?

コオロギは『不完全変態』の昆虫であるため、孵化直後からいきなり成体と同じ形になります。

ミルワームやカブトムシのような幼虫・さなぎ形態はなく、脱皮を繰り返すことで成長していきます。

イエコオロギはうるさい?

フタホシコオロギや秋に野外でよく鳴いているエンマコオロギよりは音量は小さいです。

『コオロギ=鳴く』イメージはありますが、実際に鳴くのは羽のあるオスだけです。

羽が生えるのは成体後なので、それまでは騒音の心配はありません。

音が気になるなら羽の生えたオスからエサにしましょう。

オスとメスの見分け方は簡単で、おしりに針のような突起物があるのがメスです。

イエコオロギは繁殖か購入どちらがよいか?

Sサイズ以下のコオロギ、または大小多用のコオロギをストックしたいなら繁殖。

Mサイズ以上のコオロギのエサ代を浮かす目的なら、購入のほうがおすすめです。

Mサイズまで育成するのは、結構な手間と時間はかかります。

イエコオロギの繁殖方法まとめ

本記事ではカエルのエサとして定番であるイエコオロギの繁殖方法についてお伝えしました。

イエコオロギ繁殖に必要なもの
  1. 産卵用ケースと土
  2. 紙の卵パック
  3. コオロギ専用のエサ
  4. 繁殖用ケース
  5. キッチンペーパー
コオロギ繁殖の手順
  1. 成体コオロギに産卵させる
  2. 産卵ケースを移動させ孵化させる
  3. 初令からSSサイズまではエサや給水スポットは点在させる
  4. 5令(SSサイズ)を超えたら移動させ成体同様に飼育する
イエコオロギ繁殖の5つの注意点
  1. 産卵床は使い回しはしない
  2. 卵は乾燥に注意する
  3. 幼体でも脱走リスクはある
  4. 共食いには気をつける
  5. ケース内は清潔さを保つ

コオロギの繁殖は注意をしっかり押さえておけば、初心者でも簡単にできます。

ただし、記事内で何度かお伝えした通り、孵化の指標は28度となるため、冬場にヒーターパネルを使う場合は、ややハードルが上がります。

カエルは生きエサが主体となるため、多頭飼いの場合、エサ代もバカにならないので、購入と繁殖をうまく使い分けていきましょう。

当サイトでは自身の失敗を含む飼育体験談を元に、これからカエルを飼育する方に役立つ情報を発信していきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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