初めてのカエル飼育におすすめな種類は?身近な国内カエル3種類を紹介

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初めてのカエル飼育におすすめな種類は?身近な国内カエル3種類を紹介
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カエルは日本国内だけでも40種類以上が生息しており、身近にいるカエルを飼育してみたいと検討されている方は、どんなカエルが飼育しやすいのか気になりますよね。

初めてのカエル飼育におすすめなのが以下3種類。

  1. アマガエル
  2. トノサマガエル
  3. ヒキガエル

本記事では3種類のカエルがおすすめな理由に加えて飼育レイアウト・エサ・注意点についてもお伝えします。

この記事でわかること

カエル飼育初心者おすすめ①アマガエル

2匹の太ったアマガエルと1匹の普通体形のアマガエル

おそらくカエルと聞いて真っ先に思い浮かぶのがアマガエルではないでしょうか。

一般的なカエルの特徴であるジャンプ・スイムスキルのほか、アマガエル固有のくっつく(吸盤)スキルも兼ね揃えています。

アマガエルは日本国内全域に分布しており、水辺から少し離れた場所でも生息しているため、見つけるのも捕獲するのも簡単。

小型なので大きな飼育ケースは必要とせず、エサ代もサイフに優しいです。

見た目とは裏腹に耐久性が高く、少々雑な飼育でも元気でいてくれるため、初めてのカエル飼育におすすめです。

アマガエルの飼育レイアウト

アマガエル3匹とトノサマガエル幼体4匹が土に潜った飼育ケース
用意するもの
  • 床材
  • 植物
  • 水容器
  • 木の枝
  • エサケース

床材に関しては未使用派やキッチンペーパー派もいますが、床はフンや尿で汚れやすく、放っておくとアンモニア中毒で衰弱するので、取り換え頻度が少なく済む『土』をおすすめします。

画像では腐葉土を使用していますが、見た目が良い赤玉土でも良いです。

腐葉土と赤玉土の違いについてはこちらの記事を参考にしてください。

アマガエルは警戒心が少なく、上から覗き込んでも堂々としていますが、隠れる場所がないとストレスを溜めてエサをあまり食べない個体もいるため植物は必要です。

おすすめはポトス。日陰で育つうえに、葉の上を住処にしてくれます。

アマガエルは樹上棲のカエルであり、普段は木にも生息しているため、植物だけでなく木の枝も入れてあげると喜びます。

水分補給の場として水容器は必要ですが、力は弱いため、軽いものでもOK。(画像はミルワームのカップを使用)

アマガエルのエサ

メインはコオロギとミルワームになります。(どちらもホームセンターや爬虫類を扱うペットショップで販売しています)

アマガエルは見た目とは裏腹にガッツリ食べるタイプであり、体の半分ぐらいのコオロギにも喰いつきます。

野外で調達するのであれば、コオロギのほか小型のバッタ、ワラジムシ、小型の幼虫などもエサの対象となります。

アマガエル飼育時の注意点

アマガエルは自在にくっつくことができ、蓋の上にくっついていることもあるので、蓋を開けるときは脱走に注意。

狭いところに入り込む習性があり、飼育ケースの角にスキマがあると脱走するので、スキマは確実に封じておく必要があります。

音問題としてアマガエルは鳴き声が非常に大きいため、近所への配慮は必要です。

ただし大音量で鳴くのはオスだけであり、よほどリフレッシュした状態でないと大音量で鳴かないので、まずは様子見で良いと思います。(我が家のアマガエルは近所の野生アマガエルが鳴くと対抗して鳴くことがありました)

カエル飼育初心者おすすめ②トノサマガエル

トノサマガエルたち

トノサマガエルは身体能力が非常に高く、ジャンプ・スイムスキルは他のカエルとは別格です。

アマガエルは樹上棲のカエルに対し、トノサマガエルは半水棲のカエルであるため、水陸両方での活動が見られます。

飼育ケース内でも水の中から顔だけ出している姿を良く見ます。

水場と陸地の両方を用意する必要があるため、飼育の難易度は高そうに感じますが、水場に関しては魚飼育のような道具(浄水器・酸素供給)は必要としないため、初めての方でも大丈夫です。

トノサマガエルは食欲旺盛で、野生では飛行中のトンボにも食らいつくこともあるため、給餌時にはカエルならではのアクティブな動きを見ることができます。

国内カエルの中でも体格は大きく、コオロギ・イナゴ・バッタ・カマキリ・ミミズ・蝶々・小型爬虫類など野外下で捕獲しやすい生き物がエサとなるため、エサ確保のハードルは低く、虫捕りが好きだと飼育の一環としてエサの調達も楽しめます。

我が家では休日に子どもとカエルのエサを求め、近所の草むらに出かけています。

トノサマガエルの飼育レイアウト

トノサマガエル飼育レイアウト(赤玉土)
用意するもの
  • 床材
  • 鉢底石
  • 植物
  • 植木鉢(陶器)

トノサマガエルは水場と陸地をよく行き来するため、床材は排水性に優れた土を一押し。

土の種類に関しては、上記画像では見た目と機能性が高い赤玉土を使用していますが、潜りやすく機能性も高い腐葉土もおすすめ。

上記画像では見えませんが、土の下に鉢底石が敷いてあります。(鉢底石の高さは普段の水場の深さと同じぐらいが目安)、

トノサマガエル飼育レイアウト(赤玉土)の横図

トノサマガエルは警戒心が強いため、身を潜めることができる場所の確保は必須です。

丸呑みしたエサは身を潜めてから消化するため、身を隠す場所がないとエサの食いつきも悪くなります。

上記画像では植木鉢と植物が隠れる場所になっていますが、もう1つ植物を入れてあげたほうが良いです。(隠れ家は多い方がいいですが、普段カエルの姿が確認できないデメリットがある)

トノサマガエル は半水棲のカエルであるため、体全体が浸かれる深さと広さの水場も必要となり、上記画像では植木鉢を水容器として利用しています。

植木鉢の底に穴が開いており、飼育ケース底内は鉢底石が敷いてあるので、植木鉢に水を入れれば飼育ケース底内全体に水が行き渡る仕様になっています。

エサであるコオロギを飼育ケース内に入れておくと、水場に迷い込み溺死するマヌケが必ずいるので、溺死対策として木の枝や葉っぱを入れておきましょう。

トノサマガエルのエサ

幼体であればアマガエル同様にミルワーム、イエコオロギ(SS~M)。

大型であればイエコオロギ(L)のほか、フタホシコオロギ(L)サイズも余裕で捕食できます。(1日でアブラゼミを2匹捕食した猛者もいました。)

野外の生き物だと、イナゴ、バッタ、セミ、蝶々、大ミミズもエサの対象となります。

カマキリやキリギリスも捕食しますが、カマキリの鎌やキリギリスの噛みつきによる反撃で、カエルが傷を負う可能性があるので注意しましょう。

トノサマガエル飼育の注意点

トノサマガエル飼育で重要なのが水。

半水棲のカエルであるため水への依存度が高く、常に全身が浸かれる深さの水場を用意しておく必要があります。

夏場は水場の出入りが激しく水が減りやすいので給餌の際に、水の付け足しも行います。

また夏場の水は腐りやすいので、水換え時にバクテリア注入を推奨。

カエル飼育初心者おすすめ③ヒキガエル

手に乗る野生のヒキガエル

ヒキガエルは日本最大サイズのカエルであり、堂々とした姿が印象的です。

ヒキガエルは地表棲のカエルであることから、泳ぐことは少なく、敵に襲われたときは毒を体外に出して身を守るため、トノサマガエルのようなジャンプ(機動)力はありません。

動作は遅いので野生のヒキガエル成体を捕まえるのは簡単です。

警戒心も強くないので、飼育中のヒキガエルを触ってもあまり気にしませんし、慣れてこれば飼育員の視線を感じることなく動き回るので、見ごたえもあります。

カエルの中では乾燥には強く、水への依存度も他のカエルより少ないことから、湿度や水質管理も他のカエルほど意識する必要がないのも魅力です。

ヒキガエルの飼育レイアウト

用意するもの
  • 床材
  • 植物
  • 植木鉢
  • 鉢底石
  • 水容器

ヒキガエルは地表棲のカエルであり、土の中に身を隠す穴をつくるため、床材は潜りやすく保湿性も高い腐葉土がおすすめ。

土への依存度が高いのでヒキガエルが余裕をもって全身が潜れる深さにしておく必要があります。

普段は狭いところに身を隠しているので、身を隠せる場所をつくってあげましょう。(上記画像では植木鉢が隠れ場)

我が家のヒキガエルたちはエサケースの下の土の中や、水容器や植木鉢のスキマに隠れていることが多いです。

水場に関してはトノサマガエルのような泳げる広さや深さは不要で、体半分ぐらいが浸かれるぐらいの容器で十分です。

水場を動かすなどして水場の水が枯渇してしまうこともあるため、飼育ケースの鉢底石に水を入れておくと、いざというときに飼育ケースの底で水が補給できるので、鉢底石を敷いていくおくことをおすすめします。

ヒキガエルのエサ

販売品ならコオロギ、ミルワーム。(ミルワームを与えるならエサケースは必要)

コオロギは動きが機敏ですが、動き始めた瞬間を見計らって捕食できます。

コオロギはイエコオロギとフタホシコオロギの2種類が販売されていますが、動きが遅いフタホシコオロギがおすすめです。

野生下では地面を動くものがエサの対象となり、ダンゴムシ、ワラジムシ、ミミズ、小型の甲虫などを捕食します。

トノサマガエルのように機敏な動きはできないため、動きの早いエサを与える場合は、ちゃんと捕食できているか確認しておく必要があります。

ヒキガエル飼育の注意点

ヒキガエル飼育時の注意点は2つ

1つ目はヒキガエルは毒を持つカエルであること。

毒と聞くと怖いですが、普通に触るだけなら取り扱いは他のカエルと全く変わりません。

ヒキガエルは命の危険を感じると、耳の後ろから毒のある成分を出して自分の身を守ります。

この毒を口にすると人間でも体調不良となるため、ヒキガエルが白い液体を出した場合は即座に手を洗うようにしましょう。

また犬や猫を飼っている方は誤ってヒキガエルを口にしないように管理しましょう。

2つ目はヒキガエルの力は見た目通り強いこと。

ヒキガエルは大ジャンプしないため、高さの低い飼育ケースで問題ありませんが、力は強いので軽い蓋だと力でこじ開けてしまう可能性があります。(水容器においてもひっくり返してしまうため、成体の場合、ガラスなど重たい容器を使うことになります)

脱走を防止するため、また野外であれば鳥からの襲撃を防ぐためにも、蓋には石など重りを置いておきましょう。

カエル飼育初心者が知っておくの3つの注意点

全身が浸かれる深さの水容器

カエル飼育をするうえで知っておくべきことはたくさんありますが、とくに重要なことは以下3つです。

基本は生きエサ

カエル飼育で最も大変なのがエサの確保。

カエルは動くものをエサとして認識するため生きエサが原則となります。

代表的な生きエサはコオロギとミルワーム。

栄養面ではコオロギの方が良いですが、管理面ではミルワームの方が圧倒的に楽なので、両者をうまく使い分けていきましょう。

水の管理

魚類から進化した両性類であるカエルは、爬虫類・鳥類・哺乳類と比較して水への依存度が高い生物です。

カエルはお腹から水を吸収するため、水場は清潔な状態に保つ必要があります。

樹上棲や地表棲のカエル飼育だと、水質管理は怠りがちなので注意しましょう。

水場の細菌繁殖対策としては水の定期入れ替えのほか、水質調整剤(バクテリア)がおすすめです。

幼体カエルの飼育は難しい

幼体カエルとはオタマジャクシから変態して間もないカエルのこと。

幼体カエルは病気にもなりがちですし、エサをうまく捕食できず亡くなっていく者もいます。

幼体を育てる場合、エサは毎日与える必要がありますが、アマガエルやヒキガエルの幼体はとくに小さいので、エサの確保にも一苦労です。(市販のSSSサイズのコオロギよりも小さい虫を用意する必要がある)

幼体カエルは可愛らしいですが上級者向けなので、まずが成体飼育から始めましょう。

まとめ:カエル飼育は難しくない

黒の斑点が独立がちなトノサマガエル幼体

本記事では初めての飼育におすすめなカエル3種類をお伝えしました。

  1. アマガエル
  2. トノサマガエル
  3. ヒキガエル

これらのカエルは初心者向けの飼育に適していますが、それぞれの種類によって飼育環境や管理方法が異なりますので、飼育を始める前に、各種類のカエルの特徴についてよく調査し、十分な知識を身につけることが重要です。

当サイトでは自身の失敗を含む飼育体験談を元に、これからカエルを飼育する方に役立つ情報を発信していきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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